翻訳チームは多種多様な案件に次々に取り組まなければならず、品質管理という点ではひとつひとつの案件が新たな挑戦となります。アットグローバルでは、以下の手法で翻訳チームを構築・拡充すると共に、チームのトレーニング、品質監査を実施しています。
採用において
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専任のリソースマネージャーの配置
アットグローバルには、英語・アジア言語チームに専任のリソースマネージャーが合計4人おりますが、これらのリソースマネージャーが、新規翻訳者の募集、トライアルの送付と評価、契約といった一連のプロセスを管理しています。また、トライアルに合格し契約を結ぶことになった翻訳者の詳細情報を、各翻訳チームのプロジェクトマネージャーに提供し、新規翻訳者に関しても適材適所が図られるように工夫しています。 -
講習の実施
プロジェクトマネージャーとレビューアーを新規で雇用する場合は、社内の講習カリキュラムに従って基礎講習が実施され、その上で案件管理やレビュー業務に入っていきます。また、新規で契約した翻訳者には必ず「アットグローバル 翻訳・レビューガイド」を送付し、アットグローバルが求める翻訳がどのようなものかを理解した上で翻訳業務に入ってもらいます。 -
OJT(On the Job Training)の実施
新規翻訳者に最初から大きなボリュームを任せることはせず、少しずつ案件をゆだねながら本当の実力を見定めます。レビューアーは新規翻訳者について5つの視点で評価を行い、必要に応じて繰り返しフィードバックを行います。その上で、トライアルと変わらぬ実力を発揮した翻訳者だけがレギュラーチームに加わることができます。
レビューアーやプロジェクトマネージャーには、専任のOJT講師が割り当てられて数ヶ月にわたってOJTが行われます。チーフマネージャーとOJT講師により、十分独り立ちできる状態になったと判断されたら、OJT期間終了とみなされます。
実務の現場において
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さまざまな技術研修・ミーティングの実施
アットグローバルでは、SDLTradosやさまざまなツールに関する技術講習、案件ごとの細かい改善点を記録した「イノベーションレポート」に基づく品質会議など、翻訳チームのスキルを高め、情報を共有するためのミーティングが定期的に開かれています。 -
QA(Quality Assurance:品質監査)の実施
アットグローバルには専任のQA担当者が2人おり、独自のQAシートを使用して、毎月品質監査が実施されています。そこでの評価は必要に応じて翻訳チームにフィードバックされ、今後の案件管理に反映されていきます。 -
「クエリシート」「チェックリスト」の徹底した活用
どの案件でも「クエリシート」と「チェックリスト」の作成、納品を義務づけることにより、レビューアーやプロジェクトマネージャーが、まさに「指差し確認」を行うような慎重さで案件管理を行うように指導しています。